アルトリコーダー+通奏低音 お勧め楽譜~シェドヴィル編~

 

初めまして!

リエカワことリコーダー奏者の河村理恵子と申します。

ブログを訪問して下さって有難うございます。

 

このブログの登場人物

リエカワ

 

神奈川県鎌倉市在住の「端っこ系」リコーダー奏者。

UKロックと赤ワインをこよなく愛している。

 

萩さん

 

ツンデレ系女子の秋田犬

コストコのマットとミッソーニの毛布がお気に入り。

 

 

皆さんはシェドヴィルという作曲家をご存知ですか?

 

しらねぁ
萩さん

 

ニコラ・シェドヴィル(1705年~1782年)は、管楽器奏者としてフランス王宮に仕えた、非常に人気のあった演奏家・指導者でした。

専門はオーボエとミュゼット(当時流行っていたバグパイプに近い楽器)で、兄とともにパリ・オペラ座の管弦楽団や王室室内楽団の奏者として、また貴婦人たちを相手とする音楽教師として大活躍していたそうです。

 

 

ミュゼット等の独奏楽器と通奏低音のための6曲から成るソナタ「忠実な羊飼い」はリコーダー用の作品ではありませんが、リコーダーでもよく演奏される人気の作品です。


 

ところがですね、昔全音から出版された楽譜(現在は絶版)には「ヴィヴァルディ」と書いてあるんですよ。

なのでずーっとヴィヴァルディの曲だと思っていたのですが、いつの間にか「シェドヴィル」という作曲家の作品になっていてビックリしました。

 

 

つまり当時人気作曲家だったヴィヴァルディの作品という事にすれば売れると踏んで偽って出版した訳ですね。

詳しくはこちらをご覧ください。

リコーダーJP

 

速い楽章で時々ヴィヴァルディのコンチェルトっぽいパッセージが出てきたりして、シェドヴィルさん、なかな巧妙ですな~。

 

 

おぬしもわるよのう
萩さん

 

とは言え、昔からリコーダー愛好家に演奏されてきた愛すべき作品ですので、紹介させて頂きます。

 

編成はこちらになります。

アルトリコーダー&通奏低音(チェンバロ)

 

リエカワ門下2019年発表会より

 

1番 ハ長調

「忠実な羊飼い」は牧歌的な雰囲気の作品です(時々ヴィヴァルディ風になりますが(;'∀'))。

 

題に使われたのはルネサンス時代のイタリアの詩人グリアーニの劇作品の名前で、当時のパリでは、ルイ14世時代の貴族趣味に対する反動として「田園趣味」が広まっていました。

そのような風潮が作品に反映しているのでしょうね。

 

他の楽章を視聴する

 

リエカワはこの曲好きです。

特に1、3楽章はフランスぽくていいですね。

でも…4楽章の後半、おもくそヴィヴァルディのコンチェルト意識してるやん!

 

ほんまやぁ
萩さん

 

フランス風の音楽とヴィヴァルディのコンチェルト、1粒で2度楽しめるなんていいですね。

 

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2番 ハ長調

「忠実な羊飼い」の中ではこの2番と6番が有名です。

 

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2、4楽章にヴィヴァルディの怪しい影を感じるのは気のせいでしょうか?

 

どさ?
萩さん

 

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3番 ト長調

通奏低音から始まります。

 

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2楽章の後半、これもヴィヴァルディのコンチェルト風ですね。

因みにリエカワは4楽章のCorrenteが可愛らしくて好きです。

 

 

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4番 イ長調

第4番はアルトリコーダーでは出せない低いミの音が出てきます。

その為、ソプラノリコーダーで原曲のイ長調をト長調に移調して演奏している動画が多いです。

 

 

アルトリコーダーで演奏したい方はリコーダーjpからアルトリコーダーで演奏出来るよう移調した楽譜が出ていますので、そちらをお求めください。

 

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5番 ハ長調

牧歌的なリコーダーのソロで始まります。

 

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リエカワは2楽章が好きです。

例によってヴィヴァルディ風ですが(笑)。

4楽章の後半もめっちゃヴィヴァルディを意識していて、もうここまでくると笑うしかないわ。

 

 

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6番 ト短調

「忠実な羊飼い」の中では2番とこの6番が有名です。

 

 

6曲の中では一番難易度が高いです。

フラット2つですし、全然牧歌的じゃない!

 

全体的には緊張感のある曲です。

緊張感を感じるのは大学1年生の後期の試験曲だったからかも(;'∀')。

その時使った楽譜には苦労した跡が見受けられます…。

 

 

リエカワは牧歌的な作品の方が好きですね。

 

第6番を購入する

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ヴィヴァルディ パクってるとか言いましたが、リコーダー愛好家の方には演奏して頂きたい愛すべき作品です。

ヘンデル、テレマン同様是非レパートリーに加えて下さいね。


 

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

 


 

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是非ご覧下さい。

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おまけ

【萩さんのツンデレ日記 Vol.2】

ある日、おらはリエカワどご連れで海さ散歩さいった。

 

 

外国人のめごい姉っちゃ達がいだ。

 

 

姉っちゃ達がおらどご見て言った。

 

「Gorgeous!Gorgeous!(ゴージャス!ゴージャス!)」

※「素敵!」又は赤ちゃんを褒める時の定番の言い方

 

 

おら赤ちゃんでねぁ。

素敵な秋田犬だべ!

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河村理恵子

小学5年生よりリコーダーを始める。 桐朋学園大学音楽学部古楽器科卒業。 同大学研究科修了。 リコーダーを肥塚賀津子、島田暁子、山岡重治、花岡和生の各氏に師事。 NHK教育テレビ「うたえリコーダー」 「趣味悠々」等に出演。 CD「トッカータとフーガニ短調」(アントレ古楽コレクションズ)に参加。 教育出版社「音楽のおくりもの(小学3年生)」に掲載。 吉澤実主宰「La Strada」メンバー。 大人のためのリコーダー教室「Kamakura婦人」主宰。 よみうりカルチャー恵比寿、和田町音楽院、上星川音楽院、弘明寺音楽院、東京リコーダー協会講師。 神奈川県鎌倉市在住

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