初めまして
リエカワことリコーダー奏者の河村理恵子と申します。
ブログを訪問して下さって有難うございます。
このブログの登場人物
リエカワ
神奈川県鎌倉市在住の「端っこ系」リコーダー奏者。
UKロックと赤ワインが心の友。
萩さん
ツンデレ系女子の秋田犬。
食後のデザートはビーフジャーキーという肉食系女子。
「イタリアの作曲家で好きな人は?」
と聞かれたら、間違いなく
「コレッリ」
と答えるでしょう。
と言ってもヴァイオリンをやっている人以外には耳馴染みのない名前かもしれません。
しかし、クラシック史上では大きな功績を残し、後世のお手本とされています。
アルカンジェロ・コレッリ(Arcangelo Corelli)は1653年にイタリア北部のボローニャに近いフジニャーノという町に生まれた、バロック中期のヴァイオリニスト・作曲家です
性格は穏やかで、寛容な人格者だったそうです。
コレッリの作品に癒しのようなものを感じるのは、そんな人柄が滲み出ているからなのかもしれません。
1700年に出版された「ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集 作品5」は人気の高さから何度も版を重ね、1702年にはリコーダー用に編曲された楽譜も出版されました。
編成はこちらになります。
アルトリコーダー&通奏低音(チェンバロ)
作品5 No.7,8&9
こちらの楽譜は、1702年にロンドンのウォルシュによって出版されたリコーダー版の編曲を、オリジナルのヴァイオリン版の音域が損なわれないように更に編曲し直したものです。
ヴィヴラート、高音の発音、高音の#f"'等について書かれた「演奏の手引き」はとても勉強になります。
作品5 No.7
フラットが2つのト短調です。
高音のミ♭、ファがた~くさん出てきます(;'∀')。
木製リコーダーの場合は音程が上ずらないよう7番の指を半分足して下さいね。
作品5 No.8
こちらもト短調です。
1楽章のLargoは実際はシンプルな楽譜ですが、動画では装飾を入れて華やかに演奏しています。
「演奏の手引き」には
作品5は作曲時にすでに装飾することが年頭に置かれていたと考えられる
とあります。
更にこんな注意も促しています。
装飾することによって作品がより輝くことが最も大切であり、厚化粧をし過ぎて曲を台無しにしないよう十分注意する必要がある
このブログをご覧になっている方は、厚化粧どころか
「譜面通りに吹くのが精一杯で、装飾なんて付ける余裕ないわ!」
という方がほとんどでしょうからその心配はないと思いますが…。
作品5 No.9
ウォルシュ版はハ長調ですが、オリジナルのヴァイオリン版の音域を損なわないように変ホ長調にしてあります。
動画ではト長調で演奏していますね。
演奏会でしょうか?
恰好がラフですね。
作品5-9はF.Geminianiと山岡先生による装飾例が載せてあります。
是非参考にして頂きたいです。
作品5 No.10,11&12
先に紹介したZEN-ONの楽譜と同じシリーズです。
作品5 No.10
ソプラノリコーダーでの演奏です。
Preludio-Agagio
ご紹介している楽譜はアルト用ですのでお間違いのないように。
ウォルシュ版はト長調ですが、オリジナルのヴァイオリン版の音域を損なわないハ長調にしています。
Gavotta-Allegro
ぴろぴろぴろぴろ ぴろぴろぴろぴろ♪
もはやリコーダーというより鳥の鳴き声にしか聞こえません(;'∀')
曲集にはM.ブラヴェによる変奏例が付いていますので、このお兄さんのようにピロピロ吹いて下さい。
作品5 No.11
ウォルシュ版はト長調ですが、オリジナルのヴァイオリン版の音域に近づける為、短三度上げた変ロ長調にしてあります。
(動画は3楽章からです)
2楽章の後半は高い音域の16分音符が続いていて難易度高し!
しかも裏拍が高いんですよ(;'∀')。
そんな難しいパーッセージを演奏するための方法が「演奏の手引き」には書いてあります。
ありがたや~。
作品5 No.12「ラ・フォリア」
ラ・フォリア=コレッリ
という程有名な作品です。
詳しくはこちらをご覧ください。
画像は映っていませんが、クリックすれば見られます
ブリュッヘンによる神演奏。
リエカワが初めてコレッリを聴いたのは大学1年生か2年生の頃。
母親とムラマツフルートに行った時に
「あんたイギリスのロックばかり聞いてないで、たまにはリコーダーのCDでも聞きなさい」
と言われて買ったのが、ブリュッヘンが演奏するコレッリのCDでした。
その演奏に腰が抜ける程衝撃を受けたリエカワ。
卒業演奏の課題曲はこのラ・フォリアだったので、死ぬほど練習しました。
そんな思い出の曲であります。
作品5 No.4
有名なNo.7~12のリコーダー版が1702年に出版された後、1707年にNo.3と4のリコーダー版が出版されました。
特にNo.4は演奏会でもよく取り上げられる素晴らしい曲です。
ああ、いつまでも聴いていたい…。
No.3と4は輸入盤でセットで購入出来ます。
作品5 No.3&4を購入する
コレッリの素晴らしい作品、いかがでしたか?
ヘンデルやテレマンもいいですが、コレッリも是非演奏して頂きたい作曲家です。
「作品5 No.7~12」を編集した山岡先生自身によるCDも発売されているので、興味のある方は参考にして下さいね。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
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おまけ
【リエカワの魂を震わせるUKロック Vol.16】
Mega City Four/Ticket Collector
正直ビジュアルは好みではありません。
でも曲は「青臭い青春ロック」みたいな感じでメロディアスなので好きです。
こういう曲作る人は多分いい人だと思う。