初めまして!
リエカワことリコーダー奏者の河村理恵子と申します。
ブログを訪問して下さって有難うございます。
このブログの登場人物
リエカワ
神奈川県鎌倉市在住の「端っこ系」リコーダー奏者。
赤ワインとUKロックが大好き。
リコーダーを趣味としている方の中で
「バロック時代のソナタを演奏してみたい」
という方は多いと思います。
でも自分で曲を選ぶのはなかなか難しいですよね。
そんな方のために、お勧めの楽譜を紹介致します。
今回は初めてソナタを吹く方や、ソナタを吹いた経験のあまりない方の為に比較的易しいソナタをご紹介します。
編成はこちらです。
アルトリコーダー+通奏低音(チェンバロ)
リエカワの生徒さんの発表会もチェンバロとヴィオラ・ダ・ガンバの伴奏を入れています。
宜しければこちらをご覧ください。
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第4回 リエカワ流 怒涛のリコーダー発表会~モダン・ピッチ編~
続きを見る
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第4回 リエカワ流 怒涛のリコーダー発表会~バロック・ピッチ編~
続きを見る
チェンバロで演奏してもらう機会はなかなか無いと思いますが、伴奏無しでも十分楽しめましすし、CD伴奏付きの楽譜もあるので参考にして下さいね。
J.B ルイエ(レイエ・ド・ガン)
ジャン・バプテスト・ルイエ(レイエ・ド・ガン)はフランドル地方出身の作曲家です。
ルイエのリコーダー・ソナタは全部で48曲!
作品1の「リコーダーと通奏低音付きの12のソナタ」を1705年に出版した後、12曲セットの作品2、作品3、作品4を次々に出版しました
ひえ~!!!
そんなにたくさんは紹介出来ないですし、リエカワは全曲吹いた事もありません。
そう言う訳ですので、何曲かピックアップしてご紹介致します。
作品1-1(op.1-1)
まずは「ルイエと言えばこれ!」と言う程有名な曲がこちら。
11歳の初々しい女の子の演奏をお聴き下さい。
冒頭に中川つよし先生の素敵なコメントが入り、演奏は2:08から始まります。
リエカワが初めて発表会に出たのも同じ年ごろでしたが、緊張しまくって足まで震えていました。
それに比べてこの女の子、落ち着いていますね。
将来大物になるわ!
作品1-2(op.1-2)
次に有名なのがこちら。
もの悲しく、メランコリックな美しいメロディです。
こうして改めて聴いてみるといい曲ですね~。
可能なら適度に装飾を入れて吹いてみるのもお勧めです。
作品1-3(op.1-3)
こちらも有名です。
明るく牧歌的な曲です。
日比健治郎さんによる演奏をお聴きください。
チェンバロの代わりにギターやリュートでも伴奏が出来ますので、そのようなお仲間がいらしゃる場合は伴奏してもらうといいかもしれませんね。
ルイエの作品をもっと知りたい方はこちらをご覧下さい。
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アルトリコーダー+通奏低音 お勧め楽譜~ルイエ編~
続きを見る
リコーダーjpでは曲の解説や難易度を詳しく説明しておりますので、こちらも参考にされるといいですよ。
J.B ルイエ・ド・ロンドル(ジョン・ルイエ)
以前you tubeで観て凄くいい曲だな~、と思っていました。
Sonata in C major
楽譜を探したのですがどうしても見付ける事が出来ず…。
それもその筈、ルイエはルイエでも違うルイエでした。
同性同名ですが、先に紹介したルイエの従兄の作品だったのです。
区別するために「ジャン=バティスト・ルイエ・ド・ロンドル(ロンドンのルイエ)」と呼ばれているそうです。
ややこしいんじゃ!
こちらの作品3-1ですが、技術的には然程難しくはないです。
動画では装飾を入れているので難しそうに聞えますが、装飾を入れなくても十分いい曲なのでご安心下さい。
B.マルチェロ
ベネデット・マルチェロはヴェネチアの貴族の家庭に生まれました。
一流の音楽家に学びましたが父親の命令で法律を学び、議員となりました。
議員になってからは忙しく、作曲はあまりしなかったようです。
1712年に出版された「12のアルトリコーダー・ソナタ 作品2」の中から何曲かピックアップしてご紹介致します。
作品2-1/2-2
こちらの曲集にはマルチェロのソナタの中でも有名な二曲が収録されています。
作品2-1
リコーダー界の永遠のアイドル、ミカラ・ペトリの演奏です。
いくつになってもお美しい!
数年前に「徹子の部屋」に出演していましたが、あの番組に出られるリコーダー奏者は後にも先にもこの方だけでしょうね。
作品2-2
マルチェロのソナタの中ではこの曲が一番有名じゃないでしょうか。
イタリアのリコーダー奏者ステファノ・バリアーノによる演奏です。
日本人にも親しみやすいメランコリックなメロディー。
華やかな装飾を入れて演奏しています。
リュートの伴奏がいいですね。
作品2-3/2-4
有名な作品2-3と2-4が収録されています。
作品2-3
こちらもよく演奏される曲です。
先ほどと同じくステファノ・バリアーノによる演奏です。
イタリアらしい物悲しいメロディー。
情感たっぷりに吹いて下さいね。
作品2-4
ドイツのリコーダー奏者ミハエル・シュナイダーによる演奏です。
あぁ、しみじみいい曲です。
いつまでも聴いていたひ…。
マルチェロの作品をもっと知りたいという方は、こちらをご覧下さい。
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アルトリコーダー+通奏低音 お勧め楽譜~マルチェロ編~
続きを見る
G. フィンガー
ゴットフリート・フィンガーはモラヴィア(現チェコ東部)出身のドイツの作曲家です。
17世紀中はロンドンで活躍、その後18世紀に入ってドイツに渡りました。
フィンガーのソナタは技術的に物凄く難しいところがあまりなく、曲も短いので、バロックソナタの入門としてはまさにお勧めです。
1695年にロンドンのウォルシュ社から「6 Sonatas or Solos」というタイトルで出版された曲集には3つのヴァイオリンソナタと3つのリコーダーソナタが収録されています。
そのうちの2曲をご紹介致します。
注意
以下の動画は画像が映っていませんが、クリックすれば見られます
Sonata in d minor for recorder and b.c.
フラットが1つのニ短調です。
イタリアのソナタのように激しく心を掻き立ててくるような雰囲気はありませんが、すっと耳に入ってくる心地の良いメロディです。
個人的にはドラマチックな曲よりも、こんな風にじわっと心に響くような曲が好きです。
Sonata in G major for recorder and b.c.
シャープが1つのト長調です。
1楽章のLarghettoとても素敵ですね。
でも、実際の楽譜を見るとあまりのシンプルさに驚く事でしょう。
素敵な曲に聴こえるのは、楽譜にはない装飾を付けて演奏しているからです。
このブログを見ている皆さんも、装飾を付けたり、アーティキュレーションを工夫したりて曲を魅力的に輝かせて下さいね。
フィンガーの作品をもっと知りたい方はこちらをご覧下さい。
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アルトリコーダー+通奏低音 お勧め楽譜~フィンガー編~
続きを見る
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お役に立てれば幸いです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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おまけ
【リエカワ通信Vol.9】
「先生にそっくりな人を見付けました!」
ある日Pさんが送ってきた動画。
似てますかね?
って言うか日本人じゃないし!