初めまして!
リエカワことリコーダー奏者の河村理恵子と申します。
ブログを訪問して下さって有難うございます。
ツンデレ系女子の萩さんという秋田犬を飼っています。
2018年11月15日、磯子区の杉田劇場にて、第8回河村理恵子門下生グループによる発表会が行われました。
その名も
リコーダー!リコーダー!!リコーダー!!!
千枚程のチラシを作り、横浜市内の地区センター等に置いて貰ったり、コンサートのチラシに挟み込んで貰ったりしました。
会場の杉田劇場は、JR新杉田駅下車約3分、収容人数300名程のきれいなホールです。
今回は8グループが出場、会の締めは参加メンバーによるリコーダー・オーケストラの演奏です。
全部で50名の方達が参加しました。
朝9時に会場入りし、セッティングやリハーサルが行われました。
生徒さんが手分けをして役割分担をし、働いて下さいました。
舞台監督の上原さん、昼食も食べずにテキパキと動きます。
タイムキーパーのヨッシー、真剣にスマホを見ています。
ヴィデオとレコーダーをセッティング中のマサル王(右)と執事さんのお二人。
発表会は隔年で行われ、持ち回りで1つのグループが幹事を行います。
今回の幹事はリコーダー大好き仲良し五人組、Fesky5(フェスキー・ファイブ)!
全員猫好き、結束力があり、真面目でチャレンジ精神旺盛なグループです。
13時いよいよ本番です。
トップバッターはFesky5です。
Fesky5
ここ数年は幹事のグループがトップバッターというのが通例になっています。
幹事さんは忙しいですからね。
さっさと演奏を終わらせて仕事に集中したいですもんね。
プログラムにはそれぞれのグループのメンバーによるコメントが載っています。
本日のラインナップ!
ほっこりバストリオ。
規則に厳しいパーセル先生。
お仕舞はアリソンのフォークソング。
グルーブ感のある演奏を目指します!
J.フック/トリオ No.2 Op.38より1
編成:BBB
J.フック(1746-1827)はイギリスの作曲家です。
ハイドンの同時代人として当時大変人気があり、各分野に多くの作品を残しています。
「トリオ No.2 Op.38」はフルートの曲です。
この曲をバス5本で演奏しました。
演奏会の一発目の曲がバスのアンサンブルというのはインパクトがありますよね。
H.パーセル/『年老いた男やもめ』より
編成:SATB
収録曲
- 序曲
- ブーレ
- スローエア
- ジーグ
H.パーセル(1659-1695)はバロック時代のイギリスの作曲家です。
イタリアやフランスの影響を受けつつ独自の音楽を生み出した、最も優秀なイギリス人の作曲家の一人として知られています。
「年老いた男やもめ」は劇に付けられた音楽です。
どんな劇かは知りませんが…。
「スローエア」はゆったりした3拍子の曲ですが、変化をつける為に編成を変えました。
- 前半の1回目はソプラノのみ(S)
- 繰り返しでバスが入る(SB)
- 後半の1回目でテナーが加わり(STB)
- 繰り返しでアルトが参加(SATB)
楽譜上では最初から最後まで4重奏なのですが、ソロから始め、最後の最後で4重奏になるというのも面白いですよ。
演奏はこちらから聴けます↓
「年老いた男やもめ」を聴く
A.レウィン/セバーン川の西
編成:SATTB
収録曲
- 岩山の彼方に
- 白麦に気を付けて
- 野兎狩り
イギリスのウェールズ地方の民謡を元に作られた曲です。
セバーン川というのは、イギリスで最も長い川だそうです。
1楽章の「岩山の彼方に」の演奏が終わった後事件は起こりました。
「ブラヴォー!!!」
そして会場からは拍手が"!
袖に居たスタッフ、待機していた次のグループは
「え?!もう演奏全部終わった?」
と動揺(;'∀')。
「ブラヴォー要員」として仕込んでおいたイワマーニのT頭さんがタイミングを間違えたのでした(;'∀')
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フォーラムまつり2018 イワマーニ秋のコンサート
続きを見る
しかし、Fesuky5の皆さん、その後演奏が崩れる事もなく無事終了。
T頭さんの掛け声と演奏はこちらからどうぞ↓
「セバーン川の西」を聴く
Fesky5の皆さん、お疲れ様でした!
つきみ野カノン
田園都市線つきみ野駅から徒歩7分程のコミュ二ティ・センターで練習&レッスンをしています。
年に3、4回程の本番があり、発表会の曲に本格的に取り組むのは大体いつも三ヶ月位前
そんな短期間でも難曲を勢いとパワーで乗り切り、素晴らしい演奏をするグループです。
~プログラムより~
今年結成20周年!
幼児からお年寄りまでオファーがあればどこへでも♬
どんな難曲も果敢に挑み勢いのあるカノン(先生談)
今日も楽しくチャレンジ!!
結成20年なんですね~。
昔コミセン祭りに出た時、側にいたおじいさんがメンバーに「学生さんですか?」って話しかけてたな~。
(遠い目)
因みにリエカワはそのおじいさんに「今年は子供が出るのか?」と言われました。
1.D.トンプソン/ジュビリー・ワルツ
編成:SATB
外国の遊園地を思い起させるような可愛らしい曲です。
しかし、ほんわかとしたソプラノのメロディーとは裏腹に、内声のアルトとテナーは細かい音符が続き、終盤は指がもつれそうです!
でもそこは流石カノン、速いテンポにもガッツリついてきました。
「ジュビリー・ワルツ」を聴く
G.F テレマン/『ドン・キホーテ組曲』より
編成:SATB
収録曲
- 序曲
- ドン・キホーテの風車攻撃
- ドゥルシネーア姫に寄せる愛のため息
- ロシナンテのギャロップ
- サンチョのロバのギャロップ
テレマン(1681-1767)は後期バロック音楽を代表するドイツの作曲家です。
18世紀前半のヨーロッパにおいては随一と呼ばれる人気と名声を誇り、クラシック音楽史上最も多くの作品を作った作曲家として知られています。
リコーダー愛好家に大変人気のある作曲家です。
最後の「ロシナンテのギャロップとサンチョのロバのギャロップ」は軽快な3拍子で可愛らしい曲です。
ロシナンテのギャロップ→サンチョのロバのギャロップ→ロシナンテのギャロップ
という順番で演奏するのですが、ロシナンテのギャロップに戻ってきた時にタンバリンを入れました。
同じ事を2回繰り返してもつまらないから、雰囲気を変えるためにタンバリンを入れたんです
(指揮が苦手なのはホントだけど)
「ドン・キホーテ組曲」を聴く
3.笛部/こきりこ節
編成:SATTB
お客さん達から反響の高かったこの曲。
なんと言ってもアレンジが格好いいです。
これは笛部という北海道で活動しているグループのオリジナルの編曲です。
数年前にたまたま「笛部・こきりこ節」の楽譜を入手したんですけど、難しそうだし手をつけずにいたんです。
今回
「カノンなら吹けるっしょ」
と楽譜を引っ張り出してレッスンに持って行きました。
思った通り、見事にまとめ上げて感激!!
「こきりこ節」を聴く
カノンの皆さま、お疲れ様でした!
meli-melo メリメロ
今回の会の為に急遽結成されたトリオです。
笛力高い系女子3人組です。
貫禄ありますね~。
~プログラムより~
かくれん坊するものこの指とまれ的に集合した、できたてほやほやユニットです。
メリメロ(寄せ集め)ですが、笛への熱い想いを秘めて初参加します。
菊地雅春/かくれん坊
噂は聞いていました。
メリメロが(Pさんが)何か企んでるって。
この曲の冒頭はソプラノとアルトの掛け合いです。
ソプラノ「ソーシーラー(もういいかい)」
アルト「ソーシシラー(まぁだだよ)」
ソプラノ「ソーシーラー(もういいかい)」
アルト「ソーシシラー(もういいよ)」
このアルトの部分を会場の席に仕込んでおいたTuttiのメンバーが吹いたのでした。
粋な演出ですね。
H.イザーク/ラ・モッラ
楽譜:エオリアン・コンソート
イザーク(1450-1517)はルネサンス時代の作曲家です。
1484年頃インスブルックの宮廷音楽家として仕え、その後すぐにメディチ家の宮廷音楽家となりました。
多くのミサ曲、ドイツ語歌曲、イタリア語歌曲、器楽曲を作っています。
ラ・モッラは北イタリアにある小さな街です。
葡萄畑の広がる観光地です。
当時の楽譜には小節線も拍子もありません。
「縦をきっちり合わせる」
「拍を正確に取る」
という姿勢を前面に出すと
なんだかよく分からない曲
になってしまいます。
M.ミーチ/人形芝居
収録曲
- 人形芝居
- 間奏曲
- ロマンス
ミーチはリコーダー3重奏の曲を多く作っています。
中でも「人形芝居」は最も有名です。
とても可愛らしい曲ですが結構難しいです。
学生時代によく演奏しましたが、まともに吹けた事がないような(;'∀')。
メリメロの演奏は3曲まとめてこちらから視聴出来ます↓
メリメロの皆さま、お疲れ様でした!
Re☆えびす
河村門下生グループの中で一際異彩を放っているグループ
Re☆えびす
よみうりカルチャー恵比寿 Bクラスのメンバーです。
華やかで楽しく、賑やかなグループです。
前々回の発表会の時に作ったお揃いの色違いのポロシャツを着ました。
通称「笛汁」が垂れているところまで描かれているという、ディティールに凝ったデザインです。
(プログラムより)
微魔女4名、後期高齢者男子1名の5名のアンサンブルグループ。
月2回恵比寿の読売文化センターで、美魔女先生より厳しくも楽しいレッスンを受けています。
斎藤恒芳/「キンダーブック」より
編成:SATB
楽譜:RJPシートミュージック
収録曲
- 燕の国
- 雨降る夏
- 算数のテスト
- 花の容(かんばせ)
- 室内楽のための習作
斎藤恒芳さんはクライズラー&カンパニー(1990-1996)のメンバーだった方で、キーボードや作曲を担当していました。
ご自身でもリコーダーを演奏され、リコーダー・アンサンブルの作品をたくさん作っています。
-
リコーダー4重奏お勧め楽譜~イケてる邦人作曲家編~
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「キンダーブック」は斎藤さんが子供の頃に作った曲を集めたものです。
どれも分かり易く美しいメロディーです。
情緒的でエレガントな雰囲気が漂っているのは当時読んでいた本の影響なのでしょうね。
子供の頃から作曲を習っていたようですが、それにしてもこんな素敵な曲を作れるなんて凄い才能です。
「キンダーブック」を聴く
斎藤恒芳/タンゲーラ1
編成:SATBCB(CB=コントラバス)
楽譜:RJPシートミュージック
こちらも斎藤さんの作品です。
キンダーブックは情緒的な曲でしたが、タンゲーラは情熱的な曲です。
この曲にはコントラバスのパートがあります。
組み立てると2メートル以上ある、まるで電柱のようなリコーダーです。
私がコントラバスのパートを担当したのですが、楽器を持っていないので、生徒さんにお借りしてほぼぶっつけ本番で演奏しました。
しかし慣れないコントラを上手く吹けず、撃沈↓↓
あんまり音も出なくて残念な演奏に…。
「タンゲーラ」を聴く
G.マークス&S.シモンズ/オール・オブ・ミー
編成:AATB(CB)
楽譜:Arcadian Press
「オール・オブ・ミー」は1931年にジェラルド・マークスとセイモア・シモンズが作曲したポピュラーソングです。
ジャズのスタンダードですよね。
リズムが難しく、最初は譜読みに四苦八苦しましたが、ウキウキするようなメロディーと雰囲気は明るいRe☆えびすにピッタリ!
楽しく練習出来ました。
本番では途中からお客さんに手拍子を促し、最後はメンバー同士でハイタッチ!
ノリノリで終了しました。
(私のコントラもなんとか持ち直しました)
「All of me」を聴く
Re☆えびすの皆さん、お疲れさまでした!
「リコーダー!リコーダー!!リコーダー!!!~後編~」へ続く。
最後まで読んで下さってありがとうございました。
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